初めての赤ちゃんを迎える準備は、わからないことだらけで大変ですよね。「哺乳瓶はガラスとプラスチック、どっちを選べばいいの?」と悩んでいる新米ママやパパも多いのではないでしょうか。安全性や使いやすさなど、考えることが多くて迷ってしまいます。
この記事では、ガラス製とプラスチック製の哺乳瓶それぞれのメリット・デメリットを徹底比較します。ご自身のライフスタイルにぴったりの一本を見つけるお手伝いをするので、後悔しない哺乳瓶選びの参考にしてください。
哺乳瓶はガラスとプラスチックどっちを選ぶべき?

哺乳瓶選びの結論から言うと、衛生面を最優先するならガラス製、軽さや持ち運びやすさを重視するならプラスチック製がおすすめです。どちらか一方に絞る必要はなく、それぞれの長所を活かして使い分けるのが最も賢い選択と言えるでしょう。
家では洗いやすいガラス製、お出かけには軽いプラスチック製というように、シーンに合わせて使い分けることで、毎日の授乳がぐっと楽になります。まずは両方の特徴をしっかり理解することから始めましょう。
ガラス製哺乳瓶の4つのメリット
ガラス製哺乳瓶の最大の魅力は、その衛生面にあります。素材の特性上、表面が硬く滑らかなため、ミルクの油分などの汚れが落ちやすく、キズがつきにくいので雑菌が繁殖しにくいのが特徴です。
また、耐熱性に優れたホウケイ酸ガラスが使われていることが多く、様々な消毒方法に対応できるのも嬉しいポイントです。熱伝導率も高いため、ミルクを冷ましたい時にも便利。劣化しにくく、長く清潔に使い続けられます。
- キズや汚れがつきにくく衛生的
- 煮沸や電子レンジなど幅広い消毒方法に対応
- 熱伝導が良くミルクの温度調整がしやすい
- ニオイ移りや色移りがなく劣化しにくい
ガラス製哺乳瓶の3つのデメリット
ガラス製哺乳瓶の最も大きなデメリットは、落としたりぶつけたりすると割れてしまう破損リスクがあることです。特に、赤ちゃんのお世話で慌ただしい時には、うっかり手を滑らせてしまう可能性も考えられます。
また、素材自体に重量があるため、持ち運びには少し不便を感じるかもしれません。授乳回数の多い新生児期の屋内使用には向いていますが、お出かけの際の荷物としては負担になることも。赤ちゃんが自分で持ちたがる時期には重さがネックになります。
- 衝撃に弱く、割れる危険性がある
- プラスチック製に比べて重い
- 持ち運びにかさばり、外出時に不便
ガラス製はこんなママ・パパにおすすめ
ガラス製の哺乳瓶は、何よりも衛生面を重視したいと考えているご家庭にぴったりです。キズがつきにくく、しっかり消毒できるため、免疫力が未熟な新生児期の赤ちゃんにも安心して使うことができます。
主にお家での使用を考えている方や、ミルクの温度を素早く正確に調整したい方にもおすすめです。一つのものを長く大切に使いたいという方にとっても、劣化しにくいガラス製は有力な選択肢となるでしょう。
軽くて持ち運びに便利なプラスチック製哺乳瓶

プラスチック製哺乳瓶の最大の魅力は、なんといってもその軽さと扱いやすさです。ガラス製に比べて非常に軽量で、万が一落としてしまっても割れる心配がほとんどありません。お出かけの機会が多いご家庭にとって、心強い味方となってくれるでしょう。
外出時の荷物を少しでも減らしたいママやパパにとって、携帯性の高さは非常に重要です。赤ちゃんが自分で持って飲みたがるようになった時も、軽くて安全なプラスチック製なら安心して渡せます。
プラスチック製哺乳瓶の4つのメリット
プラスチック製のメリットは、軽くて割れにくいという点に集約されます。マザーズバッグに入れても負担にならず、アクティブに外出する日の強い味方です。専用の哺乳瓶ケースに入れれば、保温もできてさらに便利になります。
また、赤ちゃんが自分で持ちやすい重さなので、授乳の自立を促す練習にも適しています。様々なデザインや形状のものが手頃な価格で販売されているため、気軽に試せるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
- 軽量で持ち運びがしやすい
- 落としても割れる心配が少ない
- 赤ちゃんが自分で持って飲みやすい
- デザインが豊富で価格も手頃
プラスチック製哺乳瓶の3つのデメリット
手軽さが魅力のプラスチック製ですが、素材の特性上、どうしても表面に細かいキズがつきやすいというデメリットがあります。そのキズに汚れが溜まりやすく、ガラス製と比べると衛生管理にはより注意が必要です。
また、ミルクのニオイや麦茶などの色が移りやすい点も挙げられます。何度も洗浄や消毒を繰り返すうちに劣化が進みやすいため、プラスチック哺乳瓶の寿命は比較的短く、定期的な交換が推奨されています。
- 細かいキズがつきやすく汚れが残りやすい
- ミルクなどのニオイや色が移ることがある
- ガラス製に比べて劣化が早く、定期的な交換が必要
プラスチック製はこんなママ・パパにおすすめ
プラスチック製哺乳瓶は、お出かけや帰省、旅行など、外出の機会が多いご家庭に最適です。荷物の軽量化は何よりのメリットになるでしょう。双子育児などで、一度にたくさんの荷物を持ち運ぶ必要がある方にもおすすめです。
また、赤ちゃんが自分で哺乳瓶を持ちたがるようになった時、安全に持たせてあげたいと考える方にも向いています。予備としていくつか揃えておきたい場合も、比較的手頃な価格で購入できるプラスチック製が便利です。
プラスチック製哺乳瓶の安全性は大丈夫?
「プラスチック哺乳瓶は危険では?」と心配される方もいますが、現在日本国内で正規に販売されている製品は、BPA(ビスフェノールA)を含まないなど、国の安全基準をクリアしたものばかりです。
安心して使うためには、製品の取扱説明書をよく読み、耐熱温度を守って正しく消毒することが重要です。また、傷が増えてきたら早めに交換することで、雑菌の繁殖を防ぎ、より安全に使用することができます。
ガラス製とプラスチック製を一覧で徹底比較

ガラス製とプラスチック製、それぞれの特徴が見えてきたところで、改めて両者を比較してみましょう。メリット・デメリットを一覧にまとめることで、ご自身の優先順位がより明確になるはずです。
どちらが優れているということではなく、ご家庭のライフスタイルや何を重視するかによって最適な選択は変わります。この比較表を参考に、自分たちに合った哺乳瓶を見つけてください。
メリットとデメリットの比較早見表
哺乳瓶選びで特に重要となる5つのポイントで、ガラス製とプラスチック製を比較しました。この表を見れば、それぞれの長所と短所が一目瞭然です。ご自身の生活スタイルと照らし合わせてみてください。
例えば、衛生面を最優先するならガラス製に軍配が上がりますが、持ち運びやすさではプラスチック製が圧倒的に有利です。何を一番大切にしたいかを考えるきっかけになるでしょう。
| 比較項目 | ガラス製哺乳瓶 | プラスチック製哺乳瓶 |
|---|---|---|
| 衛生面 | ◎ キズがつきにくく清潔 | △ キズに汚れが溜まりやすい |
| 耐久性 | △ 衝撃で割れるリスクあり | ◎ 割れにくく丈夫 |
| 重さ | △ 重い | ◎ 軽い |
| 持ち運び | △ 不向き | ◎ 最適 |
| 価格 | △ やや高め | ◎ 手頃 |
シーン別の上手な使い分けで育児を楽に
哺乳瓶選びに迷ったら、ガラスとプラスチックの両方を揃えて「使い分ける」という選択肢も非常に有効です。多くの先輩ママ・パパが、シーンに応じた使い分けで育児の負担を軽減しています。
例えば、時間に余裕のある自宅では衛生的なガラス製を使い、慌ただしい外出時や夜間授乳には軽くて安全なプラスチック製を使う、といった具合です。両方のメリットを享受するのが、最も賢い方法かもしれません。
先輩ママとパパのリアルな選び方の声
実際に育児を経験した先輩たちは、どのように哺乳瓶を選んだのでしょうか。「知恵袋」などで情報を集めるのも良いですが、ここではリアルな声をご紹介します。「最初はガラス製で揃えたけれど、外出用にプラスチックを買い足したら世界が変わった」という声は非常に多いです。
また、「子どもが自分で持ちたがるようになったので、軽くて安全なプラスチック製に切り替えた」という意見も。赤ちゃんの成長やライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に見直していくことが大切だとわかります。
哺乳瓶は何本用意すればいい?月齢別の目安

哺乳瓶の素材が決まったら、次に悩むのが「何本用意すればいいの?」という点ではないでしょうか。赤ちゃんの月齢や、母乳とミルクの割合によっても必要な本数は変わってきます。こちらの哺乳瓶おすすめガイドも参考にしつつ、目安をみていきましょう。
洗い替えや消毒の時間を考慮して、少し多めに用意しておくと、いざという時に慌てずに済みます。特に授乳回数の多い新生児期は、余裕を持った本数を準備しておくのがおすすめです。
新生児期は授乳回数に合わせて多めに
生まれたばかりの新生児は、1日に8〜12回ほどの授乳が必要です。洗浄や消毒の時間を考えると、哺乳瓶が常に数本ないと間に合わなくなってしまいます。最低でも4〜6本あると安心でしょう。
特に完全ミルクで育てる場合は、6〜8本程度あると余裕を持ってローテーションできます。産後の大変な時期に、哺乳瓶が足りなくて焦るという事態を避けるためにも、出産前にしっかり準備しておきたいですね。
赤ちゃんの成長に合わせたサイズの選び方
哺乳瓶には主に、新生児向けの160ml(Sサイズ)と、生後3ヶ月頃から使う240ml(Mサイズ)があります。最初は一度に飲む量が少ないため、まずは160mlサイズから始めるのが一般的です。
赤ちゃんの飲む量が増えてきたら、大きいサイズに切り替えましょう。哺乳瓶本体だけでなく、赤ちゃんの吸う力に合わせて乳首の選び方も変えていくことが大切です。成長に合わせて最適なものを選んであげてください。
まとめ:哺乳瓶はライフスタイルに合わせて選ぼう

ガラス製とプラスチック製の哺乳瓶選びについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。どちらにも優れた点があり、一概にどちらが良いとは言えません。大切なのは、ご自身のライフスタイルや何を優先したいかを考えることです。
衛生面を重視し、主にお家で使うならガラス製。軽さや携帯性を重視し、アクティブに動きたいならプラスチック製。そして、両方の良いとこ取りをする「使い分け」が、多くのご家庭にとって最適な答えになるでしょう。
哺乳瓶選びのよくある質問

プラスチック製哺乳瓶は赤ちゃんに危険?
現在、日本で販売されているプラスチック製哺乳瓶は、BPAフリー(化学物質ビスフェノールAを含まない)製品が主流であり、国の安全基準を満たしています。そのため、正しく使用する限り危険性は低いと言えます。
ただし、細かいキズに雑菌が繁殖する可能性は否定できません。洗浄や消毒を徹底し、製品に記載されている交換時期の目安を守って、定期的に新しいものに買い替えることが大切です。
哺乳瓶は最初に何本くらい買うべき?
授乳回数が多く、洗浄や消毒が追いつかないことも想定されるため、新生児期には4〜6本程度用意しておくと安心です。完全ミルク育児の場合は、もう少し多めの6〜8本あると余裕が生まれます。
産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなるため、出産前に準備しておくことをおすすめします。赤ちゃんの好みもあるので、最初は数本試してみて、気に入ったものを買い足していくという方法も良いでしょう。
哺乳瓶のサイズは160mlと240mlどっちがいい?
新生児期は一度に飲むミルクの量が60〜120ml程度なので、まずは小さい160mlサイズから始めるのが一般的です。ミルクを適切な温度に冷ましやすいというメリットもあります。
生後3〜4ヶ月頃になり、一度に200ml以上飲むようになったら240mlサイズに切り替えるのがスムーズです。最初から大きいサイズで揃えることもできますが、その場合はミルクの量に合わせて湯冷ましの量を調整する必要があります。
哺乳瓶の交換時期や買い替えの目安は?
ガラス製はヒビや欠けがなければ長く使用できます。一方、プラスチック製はキズがつきやすく劣化も早いため、一般的に半年から1年程度での交換が推奨されています。商品の説明書を確認しましょう。
瓶本体の透明度がなくなってきたり、目盛りが消えかかったり、洗浄しても汚れやニオイが取れなくなったりしたら買い替えのサインです。乳首は劣化が早いので、2〜3ヶ月を目安に交換してください。
消毒方法は素材によって変わる?
はい、素材によって対応する消毒方法が異なります。ガラス製は耐熱性が高いため、基本的に煮沸・電子レンジ・薬液のすべての消毒が可能です。しかしプラスチック製は、製品ごとに対応している消毒方法が違うため注意が必要です。
特に電子レンジでの消毒は、対応していない製品を使用すると変形や有害物質が溶け出す原因にもなりかねません。購入時に必ずパッケージや取扱説明書を確認し、正しい方法で消毒するようにしましょう。
