出産準備を進める中で、「ベビーベッドは本当に必要?」と悩んでいませんか。高価で場所も取るため、購入をためらう気持ち、よく分かります。「いらない」という意見も多く、後悔しないか不安になりますよね。
この記事では、ベビーベッドがいらないと言われる理由から、使うことのメリット、ご家庭に合った判断基準まで詳しく解説します。代替案やレンタルという選択肢もご紹介するので、最適な赤ちゃんの寝場所を見つける手助けになりますよ。
ベビーベッドがいらないと言われる5つの理由

ベビーベッドの購入を迷うのには、いくつかの明確な理由があります。特に「使わない派」の意見としてよく挙げられるのが、使用期間の短さや設置スペースの問題です。
その他にも、添い寝の方がお世話が楽という声や、組み立て・処分の手間、そして肝心の赤ちゃんが寝てくれない可能性も。こうしたデメリットを知ることで、ご家庭にとって本当に必要か冷静に判断できます。
使用期間が短くコストパフォーマンスが悪い
ベビーベッドは高価な買い物ですが、残念ながら使える期間はそう長くありません。多くの赤ちゃんは、つかまり立ちを始める生後8ヶ月~1歳頃には卒業の時期を迎えます。
数万円もしたのに、実質1年も使わなかったというケースは珍しくありません。このコストパフォーマンスの悪さが、「ベビーベッドはいらない」と言われる大きな理由の一つになっています。
部屋のスペースを圧迫し置き場所に困る
ベビーベッドは大型の家具なので、寝室のスペースをかなり占領してしまいます。特にマンションなど限られた住空間では、部屋が狭く感じられ、圧迫感の原因になることも。
また、設置場所によってはクローゼットの扉が開けにくくなったり、生活動線を妨げたりする可能性もあります。購入前にメジャーで寸法を測り、具体的な配置をイメージしておくことが重要です。
添い寝の方が夜のお世話をしやすいから
夜中の授乳やおむつ替えは、ママやパパにとって体力的にも大変な時間です。ベビーベッドの場合、その都度起き上がって赤ちゃんを抱き上げる必要がありますが、添い寝なら横になったままお世話ができます。
この手軽さから、ベビーベッドを使わず添い寝を選ぶご家庭も少なくありません。少しでも睡眠時間を確保したい、身体の負担を減らしたいと考える方にとって、添い寝は魅力的な選択肢なのです。
組み立てや解体そして処分が大変だから
ベビーベッドはパーツが多く、説明書を見ながらの組み立ては意外と時間と労力がかかります。特に産前産後の体力がない時期には、大きな負担に感じられるかもしれません。
さらに大変なのが、使わなくなった後のことです。解体して保管するにも場所を取りますし、粗大ごみとして処分するにも手続きや費用がかかるなど、後々の手間も考慮する必要があります。
赤ちゃんがベビーベッドで寝てくれない
せっかく準備しても、赤ちゃんがベビーベッドを気に入ってくれるとは限りません。いわゆる「背中スイッチ」が敏感で、ベッドに置いた途端に泣き出してしまい、結局使わなかったという声も多く聞かれます。
高価なベビーベッドが、結局はおむつや着替えを置くための荷物置き場になってしまうことも。こればかりは赤ちゃんの個性によるため、購入前の予測が難しいのが悩ましい点です。
後悔しないために知るベビーベッドのメリット

ベビーベッドにはデメリットがある一方、多くの先輩ママ・パパが「使ってよかった」と感じる素晴らしいメリットもあります。最大の利点は、何よりも大切な赤ちゃんの安全な睡眠スペースを確保できることです。
また、衛生面やご家族の身体的な負担軽減にも繋がります。アンケート調査ではベビーベッド利用者の満足度は非常に高く、これらのメリットを理解することが後悔しないための第一歩と言えるでしょう。
赤ちゃんの安全な寝る場所を確保できる
ベビーベッドの最大のメリットは、赤ちゃんの安全を守れる点です。四方を柵で囲まれているため、寝返りによるベッドからの転落事故を防ぐことができます。
また、大人用のベッドで添い寝をする際に懸念される、親の身体による圧迫や、重い掛け布団による窒息といったリスクを回避できます。赤ちゃんにとって安全なテリトリーを作ってあげられるのは、何よりの安心材料です。
ホコリやハウスダストから赤ちゃんを守る
実は、ホコリやハウスダストは床から30cmの高さに最も多く舞っていると言われています。床に直接布団を敷いて寝かせる場合、赤ちゃんがこれらを吸い込んでしまう可能性があります。
その点、床から高さのあるベビーベッドなら、赤ちゃんをホコリの層から遠ざけることができます。まだ抵抗力の弱い赤ちゃんをアレルギーの原因から守る、衛生的な環境づくりに役立ちます。
ペットや上の子から安全な距離を保てる
犬や猫などのペットや、元気いっぱいの上の子がいるご家庭では、ベビーベッドが赤ちゃんの安全地帯として大活躍します。好奇心から赤ちゃんに近づき、思わぬ事故につながるのを防ぐことができます。
赤ちゃんに悪気がなくても、ペットがじゃれてしまったり、上の子がおもちゃを落としてしまったりする危険性は常にあります。物理的に安全な距離を保てることは、親にとって大きな安心感につながります。
パパママの身体的な負担を軽減できる
産後のママの身体は、骨盤が緩んでいたり、寝不足だったりと満身創痍の状態です。床に敷いた布団でお世話をする場合、頻繁にかがんだり立ち上がったりする動作が腰に大きな負担をかけます。
ベビーベッドなら、立ったままや椅子に座った楽な姿勢で赤ちゃんのお世話ができます。日々の小さな負担の積み重ねを軽減できることは、育児を長く続けていく上でとても重要です。
おむつ替えなどのお世話がしやすい
ベビーベッドは、おむつ替えや着替え、保湿ケアといった毎日のお世話をする「作業台」としても非常に便利です。ちょうど良い高さで赤ちゃんを寝かせられるため、スムーズにお世話を進めることができます。
モデルによっては、ベッド下に収納スペースが設けられているものもあります。おむつや着替え、おしりふきなどをまとめて収納しておけば、必要な時にサッと取り出せて効率的です。
我が家にベビーベッドは必要?判断基準を解説

ベビーベッドの必要性は、すべての家庭で同じではありません。最終的には、ご自身の住環境やライフスタイル、家族構成といった生活状況を総合的に見て判断することが大切です。
ここからは、ご家庭の状況に合わせて「いる・いらない」を判断するための具体的な基準を解説します。これらのポイントを一つずつチェックして、後悔のない選択をしましょう。
部屋の広さや和室など住環境で判断する
まずは、ベビーベッドを置くスペースが確保できるかを確認しましょう。寝室の広さや他の家具との兼ね合いを考え、圧迫感なく設置できるかが重要です。省スペースなベビーベッドを選ぶのも一つの手です。
また、普段の生活が和室中心で、家族みんなが布団で寝ている場合は、あえてベッドを置かずにベビー布団を選ぶ方が生活に馴染むかもしれません。ご自宅の環境に合ったスタイルを検討しましょう。
添い寝か別室かライフスタイルで判断する
パパとママがベッドで寝ているか、布団で寝ているかによっても最適な選択は変わります。大人用ベッドの横にベビーベッドを置けば、夜中のお世話もしやすく、安全な添い寝が実現できます。
一方で、赤ちゃんとしっかり距離を保ちたい、あるいは将来的に子ども部屋で一人で寝る練習をさせたいと考えるなら、ベビーベッドは有効な選択肢です。理想の睡眠スタイルを夫婦で話し合ってみましょう。
ペットや上の子の有無など家族構成で判断
もしご家庭にペットや小さいお子さんがいる場合、ベビーベッドの必要性は格段に高まります。赤ちゃんを不意の事故から守るための安全柵として、非常に重要な役割を果たしてくれるからです。
特に好奇心旺盛な上の子がいると、赤ちゃんに興味津々で近づいていくことも多いでしょう。安心して家事などをするためにも、ベビーベッドという安全地帯を確保しておくことを強くおすすめします。
里帰り出産や二人目以降の場合も考えよう
里帰り出産を予定している場合、実家での滞在期間中だけベビーベッドが必要になることも。このような短期間の利用であれば、購入ではなくレンタルサービスを検討するのが賢い選択です。
また、今後二人目、三人目と家族が増える計画があるなら、ベビーベッドを一度購入すれば長く使えるため、コストパフォーマンスは良くなります。長期的な視点で家族計画を考慮することも判断材料の一つです。
ベビーベッドなし育児の賢い代替案5選

ベビーベッドを購入しないと決めた場合でも、赤ちゃんの寝場所を確保する方法はたくさんあります。大切なのは、それぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、安全と衛生対策をしっかり行うことです。
ここでは、ベビーベッドの代わりとして人気のあるアイテムを5つご紹介します。ご家庭のライフスタイルや間取りに合った、最適なベビーベッドなし育児のヒントがきっと見つかりますよ。
ベビー布団を敷いて家族で一緒に寝る
最もシンプルな方法が、フローリングや畳の上に直接ベビー布団を敷いて寝かせるスタイルです。家族みんなで川の字になって眠れば、赤ちゃんも安心して眠れるかもしれません。
ただし、大人の寝返りによる圧迫や、掛け布団が顔にかかってしまう危険性には十分な注意が必要です。また、床のホコリを吸い込みやすいため、こまめな掃除が欠かせません。
大人用ベッドで使えるベッドインベッド
大人用のベッドで添い寝をしたいけれど、安全面が心配という方におすすめなのがベッドインベッドです。パパママのベッドの中に置くことで、赤ちゃん専用の安全なスペースを確保できます。
寝返りによる圧迫を防ぎ、安心して添い寝ができるのが最大のメリットです。ただし、赤ちゃんが大きくなると窮屈になり、使用期間が短い点はデメリットと言えるでしょう。
日中のリビングでも使えるハイローチェア
ハイローチェアは、簡易的なベッドとしてだけでなく、揺らせばバウンサー、成長すれば椅子としても使える多機能アイテムです。キャスター付きで移動が楽なので、日中のリビングでの居場所にぴったりです。
家事をしながらでも赤ちゃんの様子を見守れるのが嬉しいポイント。しかし、長時間の睡眠には向いていないため、あくまでお昼寝用や一時的な寝場所として活用しましょう。
持ち運びも簡単なクーハンやベビーコット
クーハンとは、かご型の持ち運びができる簡易ベッドのことです。軽量でコンパクトなので、リビングから寝室へ、あるいは里帰りや旅行先へと、どこへでも赤ちゃんの寝床を移動できます。
日中はリビングの目の届く場所に、夜は寝室にと、常にそばにいられる安心感があります。寝返りを始めるまでの短い期間しか使えませんが、新生児期には非常に重宝するアイテムです。
お昼寝にも最適なベビーサークル
ベビーサークルは、主に赤ちゃんの安全な遊び場を確保するためのものですが、お昼寝スペースとしても活用できます。中にマットやお布団を敷けば、安全で快適なねんねスペースの完成です。
ハイハイやたっちが始まってからも長く使えるのが大きなメリット。本当に必要なベビー用品を厳選したい方におすすめです。ただし、ベビーベッド同様に設置にはある程度のスペースが必要です。
購入前に試せるベビーベッドレンタルという選択

「本当に使うかわからない」「短期間だけ必要」そんな悩みには、ベビーベッドのレンタルが最適な解決策かもしれません。レンタルなら、購入するよりもずっと手軽にベビーベッドを試すことができます。
高価なベビーベッドの購入に踏み切る前に、まずはレンタルで使い勝手を確認してみるという賢い選択肢。中古品の活用と合わせて、メリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。
ベビーベッドをレンタルするメリット
ベビーベッドのレンタルには、購入にはない多くのメリットがあります。特に、コストを抑えたい方や、処分の手間を省きたい方にとっては非常に魅力的です。
具体的なメリットを以下にまとめました。ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
- 購入するより費用を大幅に抑えられる
- 必要な期間だけ借りられるので無駄がない
- 赤ちゃんが寝てくれるか「お試し」できる
- 使わなくなった後の保管場所や処分に困らない
- 里帰り出産など短期利用に最適
ベビーベッドをレンタルするデメリット
便利なレンタルサービスですが、もちろんデメリットも存在します。メリットと比較検討して、ご家庭に合った方法を選ぶことが大切です。
レンタルを検討する際は、以下の点も考慮しておきましょう。
- 長期間借りる場合は購入した方が安くなることがある
- 新品ではなく、他の赤ちゃんが使ったものである可能性がある
- 人気のモデルやデザインは在庫がない場合がある
- 汚れや傷をつけてしまうと修理費用がかかることがある
レンタルがおすすめなご家庭の特徴
購入とレンタルのメリット・デメリットを踏まえると、特にレンタルがおすすめなのは次のようなご家庭です。もし一つでも当てはまるなら、レンタルを前向きに検討する価値は十分にあります。
里帰り先の実家で使うなど、利用期間が数ヶ月と決まっている場合に最適です。また、収納スペースが限られているご家庭や、まずはミニベビーベッドの選び方を参考に試してみたいという方にもぴったりです。
まとめ:家庭に合った赤ちゃんの寝床を選ぼう

ベビーベッドは、赤ちゃんの安全を守り、親の負担を軽くしてくれる便利なアイテムですが、全ての家庭に必須というわけではありません。大切なのは、ご家庭の住環境やライフスタイル、家族構成に合った選択をすることです。
この記事で紹介したメリット・デメリット、判断基準、そして代替案やレンタルという選択肢を参考に、夫婦でじっくり話し合ってみてください。出産準備で後悔したことがないよう、ご家族みんなが納得できる最適な寝床を見つけましょう。
ベビーベッド購入や使用に関するよくある質問

ここでは、ベビーベッドの購入や使用に関して、多くのプレママ・パパが抱く疑問にお答えします。よくある質問とその回答を参考に、最後の不安や疑問を解消してください。
最終的な判断を下す前に、これらの情報をチェックしておくことで、より安心して決断ができるはずです。ささいなことでも、事前に知っておくことで育児のスタートがスムーズになりますよ。
ベビーベッドは本当に必要ですか?
必ずしも全ての家庭で必要というわけではありません。しかし、赤ちゃんの安全な寝場所を確保し、転落や窒息などの事故を防ぐためには非常に有効なアイテムです。
特に、ペットや上の子がいるご家庭、大人用ベッドでの添い寝に不安がある場合には、その必要性が高まります。ご家庭の生活状況に合わせて、メリットとデメリットを比較検討して判断しましょう。
ベビーベッドなしの場合どこで寝るの?
ベビーベッドを使わない場合、いくつかの選択肢があります。代表的なのは、床に直接ベビー布団を敷く、大人用ベッドにベッドインベッドを置く、クーハンやハイローチェアを活用する方法です。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、住環境やライフスタイルに合わせて選びましょう。詳しくは、この赤ちゃんの寝具ガイドも参考に、赤ちゃんの安全を最優先に考えた寝場所を確保してください。
ベビーベッドはいつまで使えますか?
ベビーベッドの使用期間は、赤ちゃんの成長や製品の仕様によって異なります。一般的には、赤ちゃんがつかまり立ちを始める生後8ヶ月から1歳頃までが目安とされています。
つかまり立ちを始めると、柵を乗り越えて転落する危険性が高まるため、使用を中止する必要があります。必ず取扱説明書で対象年齢や使用上の注意を確認し、安全に使いましょう。
不要になったベビーベッドはどうすればいい?
不要になったベビーベッドの処分方法はいくつかあります。状態が良ければ、リサイクルショップやフリマアプリで売却したり、友人・知人に譲ったりするのがおすすめです。
それが難しい場合は、お住まいの自治体のルールに従って粗大ごみとして処分します。最初からレンタルサービスを利用していれば、使い終わった後は返却するだけで済むので手間がかかりません。
赤ちゃんの窒息事故を防ぐ寝具の注意点は?
赤ちゃんの睡眠環境では、窒息事故を防ぐための配慮が最も重要です。安全な環境を整えるために、以下の点に注意してください。
これらの対策は、ベビーベッドを使う場合も使わない場合も共通の注意点です。
- 敷布団やマットレスは赤ちゃんが沈み込まない硬めのものを選ぶ
- 枕やクッション、ぬいぐるみなど柔らかいものはベッド内に置かない
- 掛け布団は赤ちゃんの顔にかからないよう、胸元までの位置にかける
- 消費者庁が推奨するSIDS(乳幼児突然死症候群)対策として、可能な限りあお向けで寝かせる
