初めての妊娠、期待で胸がいっぱいな一方、「出産ってどんな感じ?」「赤ちゃんのお世話、ちゃんとできるかな?」と不安に感じることも多いですよね。特にパパにとっては、どうやってママを支え、育児に参加すればいいのか、わからないことだらけかもしれません。
この記事では、そんな初産のご夫婦の不安を解消するために、両親学級で具体的に何をするのか、当日の流れから参加するメリットまでを詳しく解説します。この記事を読めば、両親学級への疑問がスッキリし、夫婦で安心して出産準備を進める第一歩を踏み出せますよ。
両親学級とは?夫婦で参加する目的を解説

両親学級とは、これからパパとママになるご夫婦が、妊娠・出産・育児に関する正しい知識を学び、赤ちゃんのお世話を体験する講座のことです。専門家である助産師や保健師から直接話を聞けるので、インターネットの情報だけでは得られない安心感があります。
一番の目的は、夫婦で協力して子育てをするための土台を作ることです。パパが妊娠中のママの大変さを理解し、産後の育児に主体的に関わる意識を持つきっかけになります。二人で一緒に学ぶことで、これからの新しい生活に向けた心の準備ができます。
母親学級との違いも知っておきましょう
両親学級とよく似たものに「母親学級」がありますが、一番の違いは参加対象者です。母親学級が主に妊婦さん本人を対象に、妊娠中の体調管理や栄養、お産に向けた心構えなどを学ぶ場であるのに対し、両親学級は夫婦での参加を前提としています。
そのため両親学級では、パパ向けのプログラムが充実しているのが特徴です。パパが育児の当事者であるという自覚を持つことを促し、夫婦で協力体制を築くことに重きを置いています。どちらも大切な学びの場ですが、目的が少し異なります。
パパとママで出産育児の準備を始めよう
出産と育児は、ママ一人で乗り越えるものではなく、夫婦がチームとなって取り組む一大プロジェクトです。両親学級は、そのチーム作りを始める絶好の機会。同じ情報を共有し、同じ体験をすることで、二人の間に共通の認識と一体感が生まれます。
これから始まる赤ちゃんとの生活について、夫婦で一緒に話し合い、準備を進める大切な時間になります。初めてママの出産準備リストをチェックしながら、何が必要か、どんなサポートが必要かを具体的に話し合ってみましょう。
両親学級で何する?当日の流れと主な内容

両親学級では、助産師さんからの講義を聞くだけでなく、実際に体を動かして体験するプログラムが豊富に用意されています。当日は受付を済ませた後、簡単な自己紹介から始まり、講義、体験、グループワークといった流れで進むのが一般的です。
具体的な内容としては、出産の流れの学習、パパの妊婦ジャケット体験、赤ちゃん人形を使った沐浴実習などがあります。知識と実践の両面から学ぶことができるため、出産と育児のイメージが具体的になり、漠然とした不安が解消されていきます。
- 受付・自己紹介
- 講義:妊娠中の生活、出産の流れ、産後の生活について
- 体験:妊婦ジャケットの装着、沐浴実習、おむつ替え体験など
- グループワーク:夫婦での役割分担やコミュニケーションについて
- 質疑応答
助産師から学ぶ妊娠から出産までの流れ
両親学級では、お産のプロである助産師から、陣痛の始まりから赤ちゃんが誕生するまでの具体的な流れを詳しく学ぶことができます。リラックスするための呼吸法や、パパがママをサポートできるマッサージの方法など、実践的なアドバイスが満載です。
出産の痛みを和らげるためにパパに何ができるのか、立ち会い出産でパパができることを具体的に知ることで、夫婦二人で出産を乗り越える自信がつきます。いざという時に慌てず、落ち着いて行動できるようになりますよ。
パパが体験するリアルな妊婦ジャケット
多くの両親学級で人気のプログラムが、パパが妊婦さんの大変さを体験できる「妊婦ジャケット」の装着です。約10kgにもなる重りをつけたジャケットを着ることで、大きなお腹を抱えて生活する日常の動作がいかに大変かを身をもって理解できます。
靴下を履く、床のものを拾うといった何気ない動作の難しさを知ることで、ママへのいたわりの気持ちやサポートへの意識が自然と高まります。この「両親学級 妊婦体験」は、パパの育児参加への意識を変える大きなきっかけになるはずです。
赤ちゃんのお世話を体験できる沐浴実習
生まれてすぐの新生児をお風呂に入れる「沐浴」は、多くの新米パパママが不安に感じるお世話の一つです。両親学級では、本物の赤ちゃんそっくりの人形を使って、抱っこの仕方から洗い方、着替えさせ方まで、一連の流れを丁寧に教えてもらえます。
実際にやってみることで、首の座らない赤ちゃんを支える難しさや、手際の良さが求められることが分かります。産後すぐに役立つ実践的な育児スキルを、出産前に夫婦で練習できる貴重な機会です。詳しい手順は新生児の沐浴ガイドも参考にしてください。
産後の生活と夫婦の役割分担を学ぶ
出産はゴールではなく、育児という新しい生活のスタートです。両親学級では、産後のママの心身の変化や、睡眠不足になりがちな赤ちゃんのいる生活について学び、夫婦でどのように協力していくかを話し合う時間も設けられています。
ホルモンバランスの変化で不安定になりがちなママをパパがどう支えるか、家事や育児の役割分担をどうするかなど、産後クライシスを避けるためのヒントが得られます。具体的にパパができる新生児のお世話を学ぶことで、スムーズなスタートが切れるでしょう。
いつどこで受ける?参加方法と申し込み手順

両親学級への参加を考え始めたら、次に気になるのは「いつ、どこで受けられるの?」ということですよね。参加時期は、ママの体調が比較的安定し、お腹も大きくなってくる妊娠中期から後期(妊娠20週~30週頃)がおすすめです。
開催場所は、お住まいの自治体(市区町村)や出産予定の病院・産院が一般的です。多くは事前予約制で定員があるため、参加したいと思ったら早めに情報を集めて申し込むようにしましょう。ウェブサイトや窓口で確認してみてください。
| 主催者 | 特徴 | 費用 |
|---|---|---|
| 自治体(市区町村) | 無料で参加できることが多い。地域の子育て情報も得られる。 | 無料〜低価格 |
| 病院・産院 | 出産する施設での流れが分かる。立ち会い出産の条件になっている場合も。 | 施設による |
| 企業(ベビー用品店など) | 気軽に参加しやすい。商品サンプルなどのお土産がもらえることも。 | 無料が多い |
妊娠中期から後期がおすすめの参加時期
両親学級に参加するのに最適な時期は、一般的に「妊娠中期から後期」にかけて、具体的には妊娠20週から30週頃と言われています。この時期は、つわりが落ち着いてママの体調が安定していることが多く、外出もしやすいためです。
また、お腹が大きくなり始めることで、パパもママも赤ちゃんの存在をよりリアルに感じられるようになります。出産が近づいてきたタイミングで学ぶことで、得た知識やスキルが記憶に新しいうちに出産・育児をスタートできるというメリットもあります。
自治体や病院が主催する学級が一般的
両親学級の最も一般的な開催場所は、市区町村などの自治体や、出産を予定している病院・産院です。自治体主催のものは、無料で参加できる場合が多く、地域のプレパパママと交流できる良い機会にもなり、子育て支援の情報も得られます。
一方、病院・産院主催のものは、その施設でのお産の流れや方針を具体的に知ることができるのが大きなメリットです。立ち会い出産を希望する場合、その病院の両親学級への参加が必須条件となっていることもあるので、事前に必ず確認しておきましょう。
アカチャンホンポなど企業主催の学級も
最近では、アカチャンホンポやベビーザらスといったベビー用品を扱う企業が主催するプレパパママ向けのセミナーやイベントも増えています。これらのイベントは、買い物のついでに気軽に参加できるのが魅力で、専門家を招いた本格的な内容のものも少なくありません。
沐浴やおむつ替え、調乳指導など、初めての新生児のお世話について学べる講座が人気です。参加費が無料で、お土産としてサンプル品がもらえることも多いため、情報収集も兼ねて参加してみるのも良いでしょう。
両親学級に参加する3つの大きなメリット

両親学級に参加するかどうか迷っている方もいるかもしれません。しかし、参加することで得られるメリットは非常に大きく、特に初産のご夫婦にとっては心強い支えになります。主なメリットは、「不安の解消」「夫婦の絆の深化」「仲間づくり」の3つです。
専門家から直接学ぶことで知識面での不安がなくなり、夫婦で同じ体験を共有することで精神的な繋がりが強まります。そして、同じ境遇の仲間と出会えることも、これからの子育てにおいて大きな財産となるでしょう。時間を作って参加する価値は十分にあります。
出産と育児への漠然とした不安が消える
初めての出産や育児は、誰にとっても未知の世界。インターネットで情報を集めても、かえって不安が大きくなってしまうこともあります。両親学級では、助産師や保健師といった専門家から、信頼できる情報を直接聞くことができます。
沐浴やおむつ替えなど、具体的なお世話の方法を実際に体験することで、「自分たちにもできそうだ」という自信が湧いてきます。漠然とした不安が、具体的な知識と自信に変わること、これが参加する最大のメリットの一つと言えるでしょう。
夫婦の絆が深まりチーム育児の土台に
妊娠・出産は女性が中心になりますが、育児は夫婦二人で行うものです。両親学級に一緒に参加し、パパが妊婦体験をしたり、沐浴実習で協力したりする経験は、二人の間に「チーム」としての一体感を生み出します。
お互いが親になる自覚を深め、これから始まる育児に向けて同じ方向を向くことができます。出産後の大変な時期を乗り越えるための、協力体制の基礎を築くことができるのです。これは、産後の良好な夫婦関係を維持するためにも非常に重要です。
同じ境遇のプレパパママと交流できる
両親学級には、自分たちと同じように、初めての出産を控えた夫婦がたくさん参加しています。同じくらいの週数の妊婦さんや、同じ地域に住むご夫婦と話すことで、「悩んでいるのは自分たちだけじゃないんだ」と安心できるはずです。
グループワークなどを通じて自然に交流が生まれ、連絡先を交換するきっかけになることも。産後も気軽に相談し合える「ママ友・パパ友」ができるかもしれません。地域での孤立を防ぎ、頼れる仲間を作る絶好のチャンスです。
参加しなくても大丈夫?先輩夫婦のリアルな声

両親学級への参加は義務ではありません。仕事の都合などで、どうしても参加が難しいご夫婦もいるでしょう。参加しなかったからといって、出産や育児がうまくいかないわけではないので、安心してください。大切なのは、夫婦で準備しようとする気持ちです。
ただ、多くの先輩パパママからは「参加して本当に良かった」という声が聞かれます。特にパパにとっては、父親になるという自覚を持つための貴重な機会になったと感じる方が多いようです。参加の有無に関わらず、情報を集め、夫婦で話し合う時間を持ちましょう。
参加して良かったことや得られた学び
実際に両親学級に参加した先輩夫婦からは、たくさんのポジティブな声が寄せられています。「夫が妊婦体験をして、家事を積極的に手伝ってくれるようになった」「沐浴の練習をしていたおかげで、産後スムーズにパパがお風呂担当になれた」といった体験談は多いです。
また、「他の夫婦と話すことで、自分たちの悩みは当たり前のことなんだと分かり、気持ちが楽になった」という声も聞かれます。知識を得るだけでなく、精神的な安心感を得られたことが、参加して良かったと感じる大きな理由のようです。
参加しなかった場合の準備方法とは
もし両親学級に参加できなかったとしても、心配はいりません。今では、オンライン講座やYouTube動画など、自宅で学べるコンテンツが充実しています。自治体や病院が、学級の内容を動画で配信しているケースも増えているのでチェックしてみましょう。
また、育児雑誌や書籍を夫婦で一緒に読むのも良い方法です。大切なのは、パパとママが同じ情報を共有し、それについて話し合うことです。二人で協力して学ぶ時間を作ることが、参加しなかった分を補う一番の準備になります。
まとめ:両親学級で出産育児の不安を解消

両親学級は、これから親になるご夫婦が、出産と育児に関する知識を学び、実践的なスキルを身につけるための大切な準備の場です。助産師などの専門家から直接アドバイスを受けられるため、インターネットの情報だけでは解消できない不安を払拭できます。
何よりも、夫婦で一緒に参加することで、二人で親になるという意識を共有し、チーム育児の素晴らしいスタートを切ることができます。もし参加を迷っているなら、ぜひ一歩踏み出して、お近くの両親学級の情報を探してみてはいかがでしょうか。
両親学級に関するよくある質問

両親学級にはいつから参加できますか?
一般的には、妊婦さんの体調が安定してくる妊娠中期、具体的には妊娠20週から30週頃に参加を推奨しているところが多いです。この時期はつわりが落ち着き、まだお腹が大きすぎないため、比較的楽に講座を受けることができます。
ただし、主催者によって推奨時期は異なるため、参加したい学級の募集要項を事前に確認することをおすすめします。人気のある講座はすぐに定員に達することもあるので、早めに情報をチェックしましょう。
両親学級には必ず行くべきですか?
参加は義務ではありませんので、必ず行かなければならないものではありません。仕事の都合や体調など、様々な理由で参加が難しい場合もあるでしょう。参加しなくても、書籍やオンライン動画などで知識を補うことは十分に可能です。
しかし、特に初めての出産を迎えるご夫婦にとっては、専門家から直接学び、実践的な体験ができる貴重な機会です。漠然とした不安を解消し、夫婦で協力体制を築くきっかけになるため、できる限り参加することをおすすめします。
両親学級の所要時間はどれくらいですか?
開催される場所やプログラムの内容によって異なりますが、1回あたりの所要時間は2時間から3時間程度が一般的です。平日の夜や週末の午前・午後に開催されることが多く、ご夫婦のスケジュールに合わせて参加しやすくなっています。
中には、複数のテーマに分けて複数回にわたって開催されるコースもあります。詳しいスケジュールは主催者のウェブサイトなどで確認し、無理なく参加できるものを選びましょう。
母親学級との違いは何ですか?
一番の違いは、対象としている参加者です。母親学級は主に妊婦さん一人での参加を想定しており、妊娠中の健康管理や栄養、お産の進み方など、ママ自身の体に関する内容が中心となります。
一方、両親学級は夫婦での参加を前提としています。そのため、パパの育児参加を促すためのプログラム(妊婦体験や沐浴実習など)が充実しているのが特徴です。夫婦で協力して育児に取り組むための学びの場と言えます。
夫婦ではなく一人でも参加できますか?
多くの両親学級は夫婦での参加を推奨していますが、パパの仕事の都合などでママが一人で参加するケースも少なくありません。また、里帰り出産などでご両親と一緒に参加できる場合もあります。
ただし、プログラムによってはペアでの作業が中心になることもあるため、一人での参加が可能かどうかは、事前に主催者に問い合わせて確認しておくと安心です。多くの場合は快く受け入れてくれるはずですよ。
